AIはコードを書ける。しかし、「なぜ、その条件で買うのか」「なぜ、ここで見送るのか」まで決めるのは自分である。
競艇ソフト作りでは、ロジックとアルゴリズムを同じものとして扱いやすい。しかし、二つの役割は違う。ロジックは判断の理由であり、アルゴリズムはその判断をPCへ実行させる手順である。
この記事の読み方
- 📱 スマホで読めます:ロジックとアルゴリズムの違いを理解する
- 💻 PC推奨:自分の判断条件を表や文章に整理する
- 🖥️ PC必須:条件を実装し、過去データで検証する
ロジックは「判断の筋道」である
ロジックとは、結果へ至るまでの考え方である。
- どこで、その条件を見るのか
- なぜ、その数値を重視するのか
- どの条件が重なれば買うのか
- どの条件なら見送るのか
この問いに理由を付け、矛盾しない判断へ整理する部分がロジックである。競艇の知識、経験、データの見方、損失を避ける条件など、人間が決めなければならない内容が含まれる。
アルゴリズムは「PCが実行する手順」である
人が「この条件なら少し有利である」と考えても、そのままではPCは動けない。PCへ渡すには、判断を具体的な順番へ変換する必要がある。
- Aの値を取得する
- Aが基準値以上か判定する
- Bの条件を確認する
- 両方を満たせば点数を加える
- 合計点と見送り条件を照合する
- 結果と判定理由を記録する
このように、入力・判定・出力の順番へ落とし込んだものがアルゴリズムである。
ロジックは判断に意味を与える。アルゴリズムは、その意味をPCが実行できる形へ変える。
AIへ任せる前に、自分が決めること
AIは、曖昧な要望からでもコードを作れる。しかし、曖昧なロジックを正しい判断へ変えてくれるとは限らない。条件の意味や優先順位が決まっていなければ、AIは不足部分を推測して埋める。
動くコードと、正しい予想ロジックは別物である。エラーなく動いたことは、利益が出ることや判断が正しいことを証明しない。
AIへ依頼する前に、少なくとも次を自分で決める必要がある。
- 使用するデータと、その時点
- 買う条件と見送る条件
- 条件の優先順位と重み
- 結果として残す判定理由
- 正しさを確認する検証方法
判断をPCへ渡せる形に分解する
💻 ここからはPC推奨
頭の中だけで考えず、表や文章へ書き出す。たとえば「展示が良ければ評価する」では不十分である。どの項目を見て、どの数値なら、何点を加えるのかまで決める。
| 判断 | 曖昧な表現 | PCへ渡す条件 |
|---|---|---|
| 評価を上げる | 展示が良い | 対象値が基準値以上なら1点加算 |
| 見送る | 危険そう | 除外条件のいずれかを満たせば購入対象外 |
| 比較する | 他艇より強い | 同一レース内で順位を計算する |
この分解ができれば、VBAやPythonなど実装方法が変わっても、ロジックの意味は残る。
最後は必ず検証する
🖥️ ここからはPC必須
- 過去データへ同じ条件を適用する
- 買う・見送るの判定理由を記録する
- 想定外の判定を一件ずつ確認する
- ロジックの問題か、実装の問題かを分ける
- 条件を一度に変えず、一項目ずつ比較する
ロジックが整理されていれば、条件の追加、重みの変更、判定順の変更、使用データの変更ができる。なぜ結果が変わったのかも追跡しやすい。
作る順番を逆にしない
競艇ソフト作りで難しいのは、最初にプログラムを書くことではない。何を根拠に判断するのか、その判断に矛盾がないか、PCへ渡せる形まで分解できるかを考えることである。
- ロジックを考える
- アルゴリズムへ落とし込む
- プログラムとして実装する
- 過去データで検証する
- 結果を見て改善する
AIは手順の作成と実装を助ける。しかし、ロジックの理由を決め、結果を採用するのは自分である。



コメント