実は周囲にあふれかえっているパラメータ
パラメータという言葉を聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
いかにも理系っぽく、しかも横文字です。
この時点で、そっとページを閉じたくなる人もいるでしょう。
でも実は、パラメータは私たちの日常生活にあふれています。
たとえば、エアコンの設定温度。
これを26度にするか、28度にするかで、部屋の快適さも電気代も変わります。
料理でいえば、塩の量、火加減、ゆで時間。
少し変えただけで、味や仕上がりがまったく違ってきます。
車なら、速度、ハンドルの角度、アクセルの踏み込み具合。
どれも結果に影響する大切な条件です。
スマホの明るさ、音量、通知設定も同じです。
設定を少し変えるだけで、使いやすさや電池の減り方が変わります。
つまりパラメータとは、結果に影響を与える「調整できる条件」のようなものです。
難しく考える必要はありません。
私たちは毎日のように、無意識にパラメータを動かしています。
ただ、それを「設定」や「加減」と呼んでいるだけです。
名前が変わると急に難しく見える。
横文字には、そういう少し困った力があります。
パラメータを理解すると、物事をただ感覚で見るのではなく、
「どの条件を変えると、結果がどう変わるのか」
という見方ができるようになります。
パラメータとは|A+B=Cで考える入力と結果の関係
パラメータを理解するうえで、「一般化」という考え方はとても役に立ちます。
たとえば、
1 + 1 = 2
これは正しい計算です。
誰が見ても、たぶん文句は出ません。
ここで文句が出たら、もう少し別の話し合いが必要です。
ただし、この式は「1と1を足したら2になる」という一つの具体例にすぎません。
正しいけれど、使える場面はかなり限定されています。
そこで、この式をもう少し広く使える形にします。
A + B = C
このように表すと、1 + 1 だけでなく、2 + 3 でも、10 + 25 でも、-100 + 25.32 でも同じ考え方で扱えるようになります。
Aに入る数。
Bに入る数。
そして、その結果として出てくるC。
このとき、結果Cに影響を与えるAとBが、パラメータです。
つまりパラメータとは、結果を決めるために外から与える条件のようなものです。
Aを変えればCも変わります。
Bを変えてもCは変わります。
1 + 1 = 2 では、ただの一つの計算例です。
しかし A + B = C と考えることで、いろいろな足し算に使える形になります。
これが一般化です。
もう一つ、日常的な例で考えてみます。
たとえば、料理でお湯を沸かす場面です。
「水500mlを強火で5分温めたら沸騰した」
これは一つの具体例です。
もちろん役には立ちます。
しかし、水の量が変われば時間も変わります。
火力が弱ければ、もっと時間がかかります。
鍋の材質や室温によっても結果は変わるでしょう。
これを少し一般化すると、
水の量 + 火力 + 加熱時間 = 仕上がり
という考え方になります。
この場合、結果である「仕上がり」に影響を与えるのは、水の量、火力、加熱時間です。
これらがパラメータです。
水の量を増やせば、沸騰までの時間は長くなります。
火力を強くすれば、早く温まります。
加熱時間を短くすれば、まだぬるいかもしれません。
つまり、結果は一つの原因だけで決まっているわけではありません。
いくつかの条件、つまりパラメータの組み合わせで決まっています。
この考え方は、Excelやプログラムでも同じです。
「このセルにこの数値を入れたら、この結果になった」
これは具体例です。
しかし、数値を変えても同じ仕組みで結果を出せるようにする。
これが一般化です。
そして、その結果に影響を与える入力値や条件が、パラメータです。
難しく考える必要はありません。
パラメータとは、結果を変えるツマミのようなものです。
音量のツマミを回せば音が大きくなる。
エアコンの設定温度を変えれば部屋の快適さが変わる。
Excelの条件値(引数)を変えれば、計算結果が変わる。
どれも同じです。
大切なのは、結果だけを見るのではなく、
「その結果は、どの条件によって変わったのか」
と考えることです。
この見方ができるようになると、パラメータという言葉は急に身近になり先ほど記事の通り、パラメータが周囲にあふれていることに気づきます。
例えば最近、さっぱり女性にモテなくなったという結果に対して・・・・
どの条件(parameter)によってこうなってしまったのか?
私の場合、敗因は数多あります。
「誠実さが足りないから?」「年齢が55歳以上になったから?」「もし、ランボルギーニに乗っていたらどうだろう?」「そうではなくて、女性の私を見る目が間違っているから?」等つまらぬ時間を費やした挙句、「これはパラメータではない、そもそもモテなくなったのではなく、実はモテモテなのに気付かないだけ、つまり結果が間違っているのでは?」という別次元のステップにも進めるのです。
(あと少しでこの話も終わります)
横文字なので少し偉そうに見えますが、やっていることは意外と素朴です。
結果に影響を与える条件を見つける。
その条件を変えると、結果がどう変わるかを見る。
これが、パラメータを理解する最初の一歩です。


