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最終目的地は「負けないフルオートソフト」

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競艇予想ソフトを作るなら、最終的にはどこを目指すのか。

予想結果を画面に表示するところまでか。
買い目を自動で作るところまでか。
それとも、購入まで自動で行うのか。

私が目指している最終目的地は、データを読み、買うべきレースを選び、購入金額を決め、実際の購入まで行うフルオートソフトである。

ただし、目標は単なる自動購入ではない。

目指すのは、

負けないフルオートソフト

である。

もちろん、公営競技に「絶対に負けない」はない。ここでいう「負けない」とは、一度も外れないことでも、毎日利益を出すことでもない。

長期間運用しても資金を大きく減らさず、無理な勝負を避け、最終的に利益を残せる仕組みを目指すという意味である。

利益が出ても、時間を失えば勝ちとはいえない

仮に、年間数十万円の利益が出るロジックを作れたとする。

過去データで検証しても成績は良い。実際に運用しても、少しずつ利益が積み上がっている。

これだけを見れば、開発は成功である。

しかし、そのロジックを実行するために、

  • 毎朝パソコンを起動する
  • 開催情報を確認する
  • レースごとにデータを読む
  • オッズを確認する
  • 買い目を入力する
  • 締切時刻を監視する
  • 結果を記録する

という作業を、365日、毎日12時間続けなければならないとしたらどうだろう。

年間数十万円の利益が出ても、生活の大半をパソコンの前に差し出している。

それでは、私にとっては負けに等しい

お金が増えても、時間がなくなった。

利益は出ても、自由が消えた。

これでは、何のためにコンピューターを使っているのか分からない。

ソフト開発の最終目的は、予想を当てることだけではない。

人間がパソコンの前に張り付かなくても、仕組みが働き続ける状態を作ることである。

「当てるソフト」だけでは足りない

競艇予想では、どうしても的中率が注目される。

10レース中8レース当たった。

一見すると、とても優秀である。

しかし、低いオッズばかりを買っていれば、8レース当たっても残りの2レースで収支が崩れることがある。

反対に、的中回数が少なくても、購入した金額に見合う払戻しが得られれば、長期的には利益が残る可能性がある。

つまり、本当に必要なのは、

どの艇が来るかを予想すること

だけではない。

その予想に対して、

このオッズなら買う価値があるのか

まで判断しなければならない。

さらに、購入金額、見送り条件、資金の上限、停止条件も必要になる。

作るべきものは、単なる「予想ソフト」ではない。

購入するかどうかを判断するソフトである。

フルオートとは、購入ボタンを自動で押すことではない

「フルオート」と聞くと、ソフトが勝手に投票してくれる仕組みを想像しやすい。

しかし、自動で購入ボタンを押すだけなら、それほど賢いソフトではない。

間違った買い目でも、正確に購入する。
悪い条件でも、時間どおりに購入する。
資金が減っていても、何事もなかったように次を買う。

コンピューターは真面目である。

真面目だからこそ、間違った命令まで忠実に実行する。

本当のフルオートソフトには、少なくとも次のような判断が必要になる。

  • 必要なデータが正しくそろっているか
  • 予測結果に十分な根拠があるか
  • 現在のオッズで買う価値があるか
  • 購入金額はいくらにするか
  • 今回は見送るべきではないか
  • 異常が起きていないか
  • 運用を停止すべき状態ではないか

つまり、フルオートとは「自動で買う仕組み」ではない。

自動で考え、自動で見送り、自動で止まる仕組みである。

最も重要なのは「買わない判断」

毎レース買うソフトは、働き者に見える。

しかし、競艇ソフトに皆勤賞は必要ない。

データが不足している。
予測に自信がない。
オッズが低すぎる。
特殊な条件のレースである。
想定していない欠場や変更がある。

そのような場合は、何も買わずに次のレースへ進めばよい。

人間は、せっかく予想したのだから買いたくなる。

長時間分析したレースほど、見送るのが惜しくなる。

負けた直後には、次のレースで取り返したくなる。

しかし、ソフトには「もったいない」という感情がない。

条件を満たさなければ、静かに見送る。

この判断こそ、フルオート化する大きな意味の一つである。

勝つために必要なのは、たくさん買う技術ではなく、買わなくてよいレースを捨てる技術である。

資金管理まで自動化して初めて完成する

予想が優秀でも、購入金額を間違えれば資金は残らない。

自信があるから大きく買う。
連敗したから次で取り返す。
利益が出たから購入額を急に増やす。

人間が操作すると、どうしても感情が入りやすい。
(このレースを取ったらお姉ちゃんと乾杯だ!など)
それが完敗の入口なのです。(恥、経験済)

そこで、購入金額もルールで決める。

さらに、次のような停止条件も必要になる。

  • 1日の損失が上限に達した
  • 一定回数以上の連敗が続いた
  • データ取得に失敗した
  • オッズ情報に異常がある
  • 購入処理の結果を確認できない
  • 想定外のレース状態が発生した

ソフトは、止まらずに動き続ければ優秀なのではない。

止まるべきときに止まれるソフトが優秀なのである。

自動化は、開発の最初ではなく最後にある

フルオートソフトを作りたいと思うと、どうしても購入部分から作りたくなる。

画面が動き、買い目が入力され、購入が完了する。

見た目にも分かりやすく、いかにも「ソフトを作った」という満足感がある。

しかし、購入処理は開発の最終段階である。

その前に、やるべきことがある。

Step 1 データを集める

出走表、直前情報、レース結果、オッズなどを収集し、後から分析できる形で保存する。

単に数字を集めるだけではない。

欠場、中止、不成立、発売中止といった例外も、正しく区別して記録する必要がある。

Step 2 分析してロジックを作る

集めたデータから、どの条件が結果に関係しているのかを調べる。

そして、予測方法、買い目、購入条件、見送り条件を作る。

的中率だけでなく、回収率、購入件数、連敗数、資金の変化も確認する。

Step 3 自動購入へ進む

十分に検証したロジックだけを、自動購入ソフトへ渡す。

購入処理だけでなく、金額計算、見送り、異常停止、ログ保存までを一つの流れにする。

そして各段階の間には、必ず検証を置く。

検証を飛ばせば、完成が早くなるわけではない。

失敗が判明する日が早くなるだけである。

データベースがソフトの土台になる

フルオートソフトの完成画面は、意外に地味かもしれない。

開始ボタンと停止ボタン。
現在の状態。
購入履歴。
収支の表示。

画面に見える部分は、それほど多くない。

しかし、その裏側には大量のデータと判断ルールがある。

元のデータが間違っていれば、分析結果も間違う。

分析結果が間違えば、購入判断も間違う。

購入機能だけが正常なら、間違った買い目を正確に購入することになる。

コンピューターとしては満点である。

利用者としては落第である。

だからこそ、地味に見えるデータ収集と検証が、最終的な性能を決める。

フルオートソフトの強さは、購入画面ではなく、その土台となるデータベースで決まる。

人間の仕事をなくすのではなく、変える

フルオート化しても、人間が完全に不要になるわけではない。

人間の役割が変わる。

毎レースのデータを見て、買い目を入力する作業者から、ソフト全体を確認する監督者になる。

日々の作業はソフトに任せる。

人間は、成績の変化、データの異常、ロジックの劣化、運用環境の変化を確認する。

必要なときだけ介入する。

これなら、ソフトに生活を支配されない。

コンピューターを使う目的は、人間の仕事を増やすことではない。

人間がやらなくてもよい作業を、機械へ渡すことである。

最終目的地は、利益と時間の両方を守ること

大きな配当を一度当てることが、最終目的ではない。

毎日大量のレースを購入することでもない。

年間収支だけを黒字にすることでもない。

利益を得るために、365日パソコンの前へ座り続けるなら、それは本当の勝利ではない。

私が目指す「負けないフルオートソフト」とは、

  • 長期的に資金を守る
  • 条件の悪いレースを見送る
  • 感情に左右されず購入する
  • 異常時には自動で停止する
  • 人間の時間を奪わない

という仕組みである。

利益を残す。

同時に、時間も残す。

その二つがそろって、初めてソフトを作った意味がある。

最終的に人間が行う仕事は、朝から晩まで購入ボタンを押すことではない。

ときどきソフトの様子を確認し、

今日も余計なことをしていないな

と監督することである。

それくらいの距離感が、ちょうどよい。
以上。独多の失敗談より

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